深いガリ傷がついてしまったあなたの愛車、修理代を節約しながら、自分で修理する方法はないのでしょうか?
車の傷消しに挑戦したいけれど、どうすればいいかわからない…
この記事では、自分でできる車のガリ傷修理の基本から応用テクニック、さらには失敗を防ぐポイントまで、詳しく解説しています。
必要な道具や材料の選び方、おすすめの補修アイテムとその使い方も紹介。
自分で修理することで、修理代を大幅に節約しつつ、愛車を再び輝かせましょう!
- 車のガリ傷の種類と自己診断方法
- 傷修理に必要な道具と材料の選び方
- 基本的な傷修理の手順
- 傷修理の応用テクニック
- 修理の失敗を防ぐためのポイント
車のガリ傷の種類と自己診断
- ガリ傷の基本的な種類
- 自分でできる傷の診断方法
- 修理が必要な傷と自分で直せる傷の見分け方
① ガリ傷の基本的な種類
車のガリ傷にはいくつかの基本的な種類があります。一般的には、浅い表面のキズ、塗装が剥がれたキズ、そして深いキズや凹みが含まれます。
- 浅いキズ
- 浅いキズは、表面のクリアコートにのみ影響を与えるもので、比較的簡単に修理できます。
- 塗装が剥がれたキズ
- 塗装が剥がれたキズは、ベース塗装層まで達しており、少し複雑な修理が必要になることがあります。
- 深いキズや凹み
- 深いキズや凹みは、ボディ自体にダメージを与えており、専門的な修理が必要な場合が多いです。
車のキズにも色々あるんだね。自分の車のキズはどのタイプかな?
② 自分でできる傷の診断方法
自分の車のキズを診断する方法はいくつかあります。まずは、キズの深さを確認しましょう。
指の爪でキズを軽くなぞってみて、爪が引っかかるかどうかを確認します。引っかかる場合は、キズが深い可能性があります。
また、キズの長さや幅も重要です。大きなキズはプロによる修理が必要な場合があります。
さらに、キズの位置や車のモデルによっても修理方法が異なるため、これらの要素も考慮する必要があります。
③ プロの修理が必要な傷と自分で直せる傷の見分け方
プロによる修理が必要な傷と自分で直せる傷を見分けるには、いくつかのポイントを把握する必要があります。
一般的に、浅いキズや小さなキズは自分で修理が可能です。これには、コンパウンドを使用した研磨やタッチアップペイントの使用が含まれます。
しかし、深いキズや大きな凹み、または複数のパネルにまたがるキズは、プロの修理が必要です。これらのキズは、車の構造や安全性に影響を与える可能性があるため、プロの手に委ねるのが最善です。
次に、自分で修理するための準備について詳しく見ていきましょう。
必要な道具と材料の選び方
- 基本的な修理道具と材料
- 塗装修理に適した材料の選び方
- 高品質な修理材料の見分け方
① 基本的な修理道具と材料
車のガリ傷を自分で修理するためには、いくつかの基本的な道具と材料が必要です。まず、研磨にはサンドペーパー(細かい粒度のもの)が必要です。
また、塗装の修正にはタッチアップペイントやクリアコートが必要になります。これらは車の色に合わせて選ぶ必要があります。
さらに、塗装面を保護するためのマスキングテープや、塗装後の仕上げに使うポリッシュも用意しましょう。
これらの道具と材料は、自動車用品店やオンラインで容易に入手できます。
② 塗装修理に適した材料の選び方
塗装修理に適した材料を選ぶ際には、車の塗装色と一致するタッチアップペイントを選ぶことが重要です。
車の塗装コードは、通常、車体のどこかに記載されています。このコードを基に正しい色のペイントを選びましょう。
また、塗装後の保護のために、高品質なクリアコートも必要です。このクリアコートは、塗装を紫外線から守り、長持ちさせる役割を果たします。
色合いがピッタリ合うペイントを選ぶのがポイントだね!
③ 高品質な修理材料の見分け方
高品質な修理材料を見分けるには、いくつかのポイントがあります。
まず、信頼できるブランドやメーカーからの製品を選ぶことが大切です。また、製品のレビューや評価をチェックすることで、他のユーザーの経験に基づいた情報を得ることができます。
さらに、耐久性や耐候性など、製品の特性を確認することも重要です。これらの情報は、製品のパッケージやオンラインの製品説明で確認できます。
次に、実際の修理手順について詳しく見ていきましょう。
車のキズ修理の基本手順
- 傷の清掃と下処理
- 研磨作業の進め方
- 塗装と乾燥のプロセス
- 仕上げとチェック
傷の清掃と下処理
ガリ傷の修理を始める前に、傷をきれいに清掃し、下処理を行うことが重要です。
まず、傷付いた部分の汚れや油分を取り除くために、脱脂剤やアルコールを使って丁寧に拭き取ります。これにより、塗装がしっかりと密着し、仕上がりがきれいになります。
次に、サンドペーパーを使って傷の周辺を軽く研磨し、塗装がなじみやすいように表面を整えます。この工程は、塗装の密着を良くするために非常に重要です。
下処理をしっかりやることで、後の工程がスムーズに進むよ!
研磨作業の進め方
研磨作業は、傷を滑らかにし、塗装の前準備として非常に重要です。
まず、細かい粒度のサンドペーパーを使用して、傷の周辺を均一に研磨します。このとき、力を入れすぎず、均等に研磨することがポイントです。
研磨後は、再度清掃して塵や研磨粉を取り除きます。この工程を丁寧に行うことで、塗装が滑らかに仕上がり、傷が目立たなくなります。
研磨パッドを使うと均等に研磨しやすくなりますよ。
塗装と乾燥のプロセス
塗装は、傷の修理において最も重要な工程の一つです。
選んだタッチアップペイントを使用し、薄く何層にも分けて塗り重ねていきます。
塗装は薄く均一に、そして急がずに行うことが大切です。一層塗ったら十分に乾燥させ、次の層を塗ります。
最後にクリアコートを塗って、塗装面を保護します。乾燥時間は製品の指示に従い、十分に時間を取ることが重要です。
丁寧な塗装で、まるで新車のような輝きを取り戻そう!
仕上げとチェック
最後の仕上げとして、乾燥後にポリッシュを使って塗装面を磨きます。
これにより、塗装面が滑らかになり、光沢が出ます。また、隣接する塗装面との境界を自然に見せるためにも、この工程は重要です。
修理が完了したら、光の当たり方を変えながら傷の部分をチェックし、仕上がりの均一性を確認します。このチェックを行うことで、修理の品質を確保できます。
次に、修理の際の注意点やトラブルシューティングについて詳しく見ていきましょう。
キズ修理の応用テクニック
このセクションでは、車のガリ傷修理における応用テクニックについて詳しく解説します。
これらのテクニックは、基本的な修理方法を一歩進めたもので、よりプロフェッショナルな仕上がりを目指す方に適しています。
- マスキングテープの正しい使用法
- 細かいサンディングペーパーの活用
- 液体コンパウンドによる最終仕上げ
- 重ね塗りのコツ
- ボカシ塗装の基本
① マスキングテープの正しい使用法
マスキングテープは、傷の周囲を保護するために重要な役割を果たします。
まず、傷の周囲にマスキングテープを貼り、塗装が他の部分に付着しないようにします。
テープの貼り方は、傷から少し離れた位置に貼ることがポイントです。これにより、塗装時のミスを最小限に抑えることができます。
② 細かいサンディングペーパーの活用
傷の修理には、異なる番手のサンディングペーパーを使用します。
初めは粗い番手で傷を削り、次第に細かい番手に移行していきます。細かいサンディングペーパーを使うことで、塗装面とボディの段差をなくし、滑らかな仕上がりを実現します。
この工程は時間と根気が必要だけど、丁寧に行うことで美しい仕上がりになるよ!
③ 重ね塗りのコツ
重ね塗りは、色の均一性を保つために重要です。一度に厚く塗るのではなく、薄く何度も重ねて塗ることがポイントです。
この方法により、塗装のムラを防ぎ、自然な仕上がりを実現できます。重ね塗りの際は、乾燥時間をしっかりと守ることが重要です。
④ ボカシ塗装の基本
ボカシ塗装は、傷の周囲に塗装をぼかす技術です。これにより、修理した部分と元の塗装との境界を目立たなくすることができます。
ボカシ塗装を行う際は、塗料を少量ずつ加えながら、徐々に周囲に広げていくことがコツです。このテクニックは練習が必要ですが、上手く行えばプロ並みの仕上がりが期待できます。
⑤ 液体コンパウンドによる最終仕上げ
最終仕上げには、液体コンパウンドが効果的です。これを使用することで、塗装面につやを出し、自然な仕上がりを実現できます。
液体コンパウンドは、均等に塗布し、布で磨くことが重要です。この工程を丁寧に行うことで、傷跡を目立たなくすることができます。
応用テクニックをマスターすれば、ガリ傷も怖くないですね。
修理の失敗を防ぐポイント
車のガリ傷修理を行う際、失敗を防ぐためのポイントを理解することが重要です。
ここでは、修理作業でよくある失敗を避けるための具体的なアドバイスを提供します。
- 環境と条件の確認
- 塗装前の下処理の重要性
- 正しい塗装方法の選択
- 乾燥時間の遵守
- 最終チェックと仕上げの注意点
① 環境と条件の確認
修理作業を始める前に、作業環境を適切に整えることが大切です。理想的な環境は、ほこりや風が少なく、適度な湿度と温度が保たれている場所です。
屋外での作業は風やほこりによって塗装の仕上がりに影響を与える可能性があるため、広い屋内での作業を推奨します。
② 塗装前の下処理の重要性
塗装前の下処理は、成功の鍵となります。傷の部分をきれいに清掃し、脱脂することで、塗料の密着を良くし、仕上がりを向上させます。
また、サンディング作業を丁寧に行うことで、塗料が均一にのるようにすることが重要です。
③ 正しい塗装方法の選択
塗装方法を間違えると、ムラやドリップ(塗料の滴)が発生する原因となります。
スプレー塗装の場合は、一定の距離を保ちながら均等に塗ることが重要です。
ブラシを使用する場合は、薄く均一に塗る技術が求められます。
④ 乾燥時間の遵守
塗装後の乾燥時間は、製品の指示に従って正確に守る必要があります。
乾燥時間を短縮しようとすると、塗装が十分に硬化せず、後の工程で問題が生じる可能性があります。
忍耐強く待つことが、美しい仕上がりへの近道だね。
⑤ 最終チェックと仕上げの注意点
最後に、全体の仕上がりをチェックし、必要に応じて微調整を行います。
この段階で、塗装のムラや傷の残りがないかを確認し、問題があれば修正します。
最終的な仕上げとして、ワックスやコーティング剤を使用することで、保護と輝きを加えることができます。
失敗を防ぐコツを押さえて、完璧な仕上がりを目指しましょう!
おすすめの補修アイテムとその使い方
車のガリ傷を自分で修理する際には、適切な補修アイテムの選択が重要です。このセクションでは、おすすめの補修アイテムとその効果的な使い方を紹介します。
- タッチアップペイント
- サンディングペーパー
- プライマー
- クリアコート
- ポリッシュとワックス
- タッチアップペイント
- タッチアップペイントは、小さな傷の修理に最適です。車の色と一致するペイントを選び、細いブラシを使って慎重に塗ります。重ね塗りすることで、より自然な仕上がりを目指しましょう。
- サンディングペーパー
- サンディングペーパーは、傷の表面を滑らかにするために使用します。粗いペーパーで始め、徐々に細かいペーパーに移行していくことで、傷を目立たなくすることができます。
- プライマー
- 深い傷の場合、プライマーの使用が推奨されます。これは塗装の下地となり、ペイントの密着を良くし、耐久性を高めます。均等に塗布し、十分に乾燥させることが重要です。
- クリアコート
- クリアコートは、修理した部分の保護と光沢を出すために使用します。タッチアップペイントが乾燥した後に適用し、車全体の塗装との一体感を出すためにも重要です。
- ポリッシュとワックス
- 最後に、ポリッシュとワックスを使って仕上げます。これにより、修理した部分が周囲の塗装と自然に馴染み、光沢と保護層を提供します。
正しいアイテムと使い方で、車をピカピカにしよう!
まとめ|車のガリ傷を自分で修理する前に確認すること
YouTube動画やホームセンターの商品PR動画を見て、今から自分で車のキズ・凹み修理をしようと思ったのなら、後悔しない為に以下のリスクがある事を良く理解してから自己責任で作業するようにしましょう。
最近はブレーキサポート付きのASV車など、メーカーから修理自体が認められていない箇所があります。
例えば、後方接近警報装置付きの車のバンパー等はセンサー感度に影響を及ぼすのでメーカーの修理要領書では修理自体を認めていないケースもあります。その場合は交換するしかありません。
自己判断が困難な場合はディーラーか運転補助装置付き車両の修理に詳しい自動車整備工場に相談しましょう。
セルフ修理のリスク
- 下地処理(パテ、サフ)の段階でサンディングペーパーやコンパウンドでキズを広げてしまう。
- 損傷箇所以外に塗装が付着する。
- 外観の美観を損なう(ツヤが無くなる、ムラになる、塗装が垂れる、色がズレる)
- 失敗してから業者に修理を依頼すると余分なパテや塗料を落とす作業が必要となるので修理代が更に高くなる。
- かけた材料代や時間の割に酷い仕上がりになる。
- 運行補助装置装備車はブレーキシステムや後方接近警報システムの誤作動の原因となり、思わぬ事故に繋がる。
運行補助装置とはフォワードカメラやミリ波レーダー、赤外線レーザー等を単体又は併用して前方の障害物を検知し、衝突事故等のリスクを軽減する装置の総称です。
運行補助装置が装備されている車の修理を依頼する場合
運行補助装置付き車両の整備について、センサーに影響を及ぼす作業(バンパー、フロントガラス、センサー類の脱着、交換等)は国土交通省が認可した整備工場でなければ違法です。
先進安全自動車の修理は無理をせず、プロにまかせましょう。