
自分でタイヤ交換したけどホイールが外れないか心配で…
ナットの締め付けはホイールとハブを均等に密着させるための作業です。
トルクが弱いと走行中にナットが緩んで脱輪、強すぎるとスタッドボルトが伸びて破損する危険があります。
車種やホイールの種類によって締め付けトルクの基準値が異なるため、自身でタイヤ交換する場合はホイール締め付けトルクの確認が必要。
- ナットが緩み、ホイールがガタついて異音が発生
- 走行中にボルト折損し、ホイール脱落事故
- 過大トルクによるハブボルトの延び・固着
本記事ではタイヤ交換時の適正トルクの確認方法と、目安となる締め付けトルク基準値一覧表を紹介します。
ホイール締め付けトルクの重要性

ホイールは走行時に大きな力がかかる部分です。そのため適切なトルクで締め付けることが非常に大切になります。
ホイール締め付けトルクの目安値
ホイール締め付けトルクは車種や車両重量、ホイールサイズなどによって異なります。
- 一般的な普通車:100〜120N·m
- 軽自動車:80〜100N·m
- 大型SUVやミニバン:120〜140N·m
正確な数値は必ず取扱説明書または整備マニュアルで確認する必要があります。
トルクレンチには種類があるので用途に合ったものを選びましょう。
車種別のホイール締め付けトルク一覧
車種別のホイールナット締め付けトルクの一覧です。
各車種ごとに指定されたトルクでホイールナットを締めることが推奨されています。
普通自動車
| 車種 | 締め付けトルク |
|---|---|
| ヤリス(トヨタ) | 103N・m |
| カローラ(トヨタ) | 103N・m |
| シエンタ(トヨタ) | 103N・m |
| ノート(日産) | 108N・m |
| ルーミー(トヨタ) | 103N・m |
| ノア(トヨタ) | 103N・m |
| アクア(トヨタ) | 103N・m |
| ハイエース(トヨタ) | 100N・m |
| フィット(ホンダ) | 108N・m |
軽自動車
| 車種 | 締め付けトルク |
|---|---|
| ジムニー(スズキ) | 100N・m |
| ミライース(ダイハツ) | 85N・m |
| ムーヴ(ダイハツ) | 85N・m |
| ワゴンR(スズキ) | 85N・m |
| アルト(スズキ) | 85N・m |
輸入車
| 車種 | 締め付けトルク |
|---|---|
| BMW 3シリーズ | 120N・m |
| メルセデスCクラス | 130N・m |
| アウディA4 | 120N・m |
車種やホイールサイズによって適切なトルク値は変わってくるので、必ず車両の取扱説明書やホイールメーカーの指示に従うことが重要です。
- 車の説明書を確認する
- 一般的に車の説明書にはホイールナットの締め付けトルクが記載されています。
- メーカーやディーラーに確認する
- 車を購入したメーカーやディーラーに直接問い合わせれば簡単に規定トルクを確認できます。
本当に規定トルクが合っているか不安な人は直接問い合わせをして確認することをおすすめします.。 - 社外ホイールの締め付けトルクを確認する
- 社外ホイールの締め付けトルクは販売店またはホイールメーカーに確認しましょう。
純正ホイールと社外ホイールとでは締め付けトルクが異なる場合があります。
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ホイール締め付けトルクを守らないリスク

適切なトルクで締め付けないと思わぬトラブルにつながる可能性があります。
ナットの緩みによるホイール脱落事故の危険性
トルクが弱い状態ではナットが徐々に回転方向へ緩み、走行中にホイールが外れる危険があります。
最初は走行中に「カタカタ」「ゴトゴト」という異音や微振動から始まり、放置するとボルトが1本ずつ脱落。
最終的にはホイールが脱落して重大事故につながるケースもあります。
とくにシーズンタイヤ交換後の走行初期(50〜100km)での増し締めを怠ると、ホイール脱落事故が発生しやすくなります。
実際、国土交通省の発表でも「ホイール脱落事故の多くはトルク管理不備によるもの」と報告されており、ドライバー過失より整備不良が主因とされることが多いのです。
締めすぎによるボルトやナットの損傷
トルクをかけすぎるとスタッドボルトが伸びたり、ねじ山が潰れる危険があります。
ボルトは鉄製でも限界を超える力が加わると塑性変形(すこしずつ伸びる)を起こします。
塑性変形が進行すると次回締めるときにトルクがかかっているようで実際には効いておらず、結果的に緩みやすくなります。
さらに、ナットが固着して外せなくなり、整備時にボルトごと交換が必要になることも。
締めすぎは安全マージンどころか次回整備コストを上げる原因になるのです。
ホイール座面の歪み・破損
トルクが不均一なまま装着すると、ホイール座面(ナットとホイールの接触部分)が変形します。
とくにアルミホイールは柔らかいため、過大トルクや偏った締め付けで歪みや割れが発生することもあります。
座面が歪むとホイールが正しく密着せず、ブレや振動、異音の原因になります。
最悪の場合、走行中のホイール脱落やハブ面損傷にも発展します。
ホイール締め付けトルクの適切な管理方法

ホイール締め付けトルクを適切に管理する方法を説明します。安全運転と車両の長寿命化のために、これらの点に気をつけましょう。
定期的なトルク値チェック
ホイール締め付けトルクの値は定期的にチェックすることが大切です。
メーカー推奨値からの緩みがあれば、再度適切な値に締め直す必要があります。
- 1000km走行ごと
- 3ヶ月ごと
- タイヤ交換後
- 長距離ドライブの前後

ある程度の目安を決めてチェックしようね!
チェックの際はトルクレンチを使い、指定のトルク値になっているかを確認します。
緩んでいれば規定値まで増し締めを行います。
トルクレンチの正しい使用方法
トルクレンチは非常に精度の高い測定機器です。正しい方法で使用しないと適切なトルクで締め付けられません。
トルクレンチの使い方のポイント
- ナットに対して真っ直ぐ当てるようにする
- 徐々に力を入れながら、ゆっくりとレンチを回す
- 規定のトルク値に達したら、すぐに止める
- 規定値を超えないよう十分注意する
- 使用後は必ずレンチをゼロ位置に戻す
間違った使い方をすると指定外のトルクで締め付けてしまう可能性があります。
正しい取り扱い方法を守り、トルクレンチを大切に扱うことが重要です。
トルクレンチの種類と選び方

トルクレンチには様々な種類があり、用途に合わせて適切なタイプを選ぶ必要があります。
| 種類 | 特徴 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
| シグナル式プレセット型 | あらかじめトルク値を設定し、規定値に達すると”カチッ”と音がする | 規定トルク値に達したことが音で分かりやすい | 目視でトルク値を確認できない |
| シグナル式単能型 | あらかじめトルク値を設定し、規定値に達すると”カチッ”と音がする | 安価で導入コストが低い | 目視でトルク値を確認できない |
| 直読式デジタル型 | デジタル表示でトルク値を確認できる | 高精度で作業者の誤差が少ない、検査・測定に適している | 高価で導入コストが高い |
| 直読式ダイヤル型 | ダイヤル目盛りでトルク値を確認できる | 連続作業に適している | 作業者の目視誤差が生じる可能性がある |
| 直読式プレート型 | プレート目盛りでトルク値を確認できる | 安価で導入コストが低い | 作業者の目視誤差が生じる可能性が高い |
トルクレンチは高価な測定機器です。正しくメンテナンスを行わないと精度が次第に低下してしまいます。
- 定期的な再校正を必ず行う(2年に1回が目安)
- 落とすなどの強い衝撃は避ける
- メンテナンス方法はメーカーの指示に従う
トラブル防止のためにも、必要に応じて適切なタイプを選び、しっかりとメンテナンスしていきましょう。

トルクレンチは自動車の安全運転に必須の道具です。
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ホイール締め付けトルクに関するQ&A

ホイール締め付けトルクに関してよくある質問への回答を交えながら、重要ポイントをまとめます。
まとめ|ホイール締め付けトルクの重要性

ホイール締め付けトルクを適切に管理することは安全運転と車両の長寿命化のために欠かせません。
規定のトルク値を守り、正しい管理方法を実践することが安全運転を続けるために何より大切なポイントです。
- 適正なトルクで締め付けることが安全運転と部品の長寿命化につながる
- 弱すぎれば重大事故の危険、強すぎれば部品破損のリスクがある
- 定期的なトルク確認と、トルクレンチの適切な使用が欠かせない
ホイール締め付けに関する安全性と信頼性の高い情報を参考にすることが大切です。
ホイールナットの締め付けトルクを確認する方法
- 車の説明書を確認する
- メーカーやディーラーに確認する
- 社外ホイールは製造・販売元に確認する

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