自分でタイヤ交換をしたけど、ホイールが外れて事故にあわないか心配で…
あなたもホイールナットを適当に締め付けてないかな?
自動車の安全運転のためには、ホイール締め付けトルクを適切に管理することが欠かせません。
しかし、車種やホイールの種類によって締め付けトルクの基準値が異なるため、ホイール締め付けトルクを確認する必要があります。
この記事では、タイヤ交換時の適正トルクの確認方法と、目安となる締め付けトルク基準値一覧表をご紹介します。
ホイール締め付けトルクに関する疑問にお答えしますので、ぜひお読みください。
- ホイール締め付けトルクの目安値や車種別の適正値一覧
- トルク値を守らないリスクとトラブルの内容
- トルクレンチの種類と選び方、正しい使い方
- DIYでホイール交換する際の作業手順と注意点
- ホイール締め付けトルクに関するよくある質問への回答
ホイール締め付けトルクの重要性
ホイール締め付けトルクの重要性について説明します。ホイールは、走行時に大きな力がかかる部分です。そのため、適切なトルクで締め付けることが非常に大切になります。
①ホイール締め付けトルクの目安値
ホイール締め付けトルクは、車種や車両重量、ホイールサイズなどによって異なります。
主要メーカーの一般的な乗用車の場合、80N・m~120N・mが目安値となっています。
しかし、必ず車両の取扱説明書やホイール製造メーカーの指示に従うことが大切です。
トルクが弱すぎると、走行中にホイールが外れるおそれがあります。一方で強すぎると、ホイールやホイールハブなどの部品が損傷する可能性があります。
トルクレンチを使って、指定のトルク値で締め付けることが推奨されています。トルクレンチには種類がありますので、用途に合ったものを選ぶ必要があります。
適切なトルク値を守ることが、安全運転と車両の長寿命化につながるよ!
②車種別のホイール締め付けトルク一覧
車種別のホイールナット締め付けトルクの一覧です。各車種ごとに指定されたトルクでホイールナットを締めることが推奨されています。
普通自動車
車種 | 締め付けトルク |
---|---|
ヤリス(トヨタ) | 103N・m |
カローラ(トヨタ) | 103N・m |
シエンタ(トヨタ) | 103N・m |
ノート(日産) | 108N・m |
ルーミー(トヨタ) | 103N・m |
ノア(トヨタ) | 103N・m |
アクア(トヨタ) | 103N・m |
ハイエース(トヨタ) | 100N・m |
フィット(ホンダ) | 108N・m |
軽自動車
車種 | 締め付けトルク |
---|---|
ジムニー(スズキ) | 100N・m |
ミライース(ダイハツ) | 85N・m |
ムーヴ(ダイハツ) | 85N・m |
ワゴンR(スズキ) | 85N・m |
アルト(スズキ) | 85N・m |
輸入車
車種 | 締め付けトルク |
---|---|
BMW 3シリーズ | 120N・m |
メルセデスCクラス | 130N・m |
アウディA4 | 120N・m |
このように、車種やホイールサイズによって適切なトルク値は変わってくるので、必ず車両の取扱説明書やホイールメーカーの指示に従うことが重要です。
- 車の説明書を確認する
- 一般的に、車の説明書にはホイールナットの締め付けトルクが記載されています。
- メーカーやディーラーに確認する
- 車を購入したメーカーやディーラーに直接問い合わせれば、簡単に規定トルクを確認できます。本当に規定トルクが合っているか不安な方は、直接問い合わせをして確認することをおすすめします.。
- 社外ホイールの締め付けトルクを確認する
- 社外ホイールの締め付けトルクは、販売店またはホイールメーカーに確認しましょう。純正ホイールと社外ホイールとでは締め付けトルクが異なる場合があります。
これらの方法で、ホイールナットの締め付けトルクを正しく確認することが大切です。
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ホイール締め付けトルクを守らないリスク
ホイール締め付けトルクを守らないリスクについて説明します。適切なトルクで締め付けないと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
①ホイール外れによる事故の危険
最も深刻なリスクは、ホイールが外れて重大事故につながることです。ホイール締め付けトルクが弱すぎると、走行中の振動で徐々にナットが緩んでいきます。
最悪の場合、ホイール自体が外れて、車両がコントロール不能になる危険があります。
実際に、高速道路で走行中にホイールが外れて大事故になったケースも後を絶ちません。
命に係わる重大な事態を避けるためにも、適切なトルクでホイールを確実に締め付ける必要があります。
②タイヤの偏磨耗や走行不安定性
ホイールの締め付けトルクが適切でないと、タイヤの偏磨耗が起こりやすくなります。
タイヤが削れかたが片側に偏ってしまい、空気圧のかかり具合がむらになるためです。
また、ホイールが少しずつ回転していると、タイヤとホイール取り付け面にガタがでて、車両が不安定になります。
高速走行時の振動が大きくなり、ハンドリングが悪くなるなどの現象が出る可能性があります。
③ホイールベアリングやハブの損傷
ホイールの締め付けが緩んでいると、ホイールベアリングやハブなどの重要部品が損傷するリスクも高まります。
ホイールの回転に遊びが生じ、ベアリングに過度の力がかかり続けるためです。
ベアリングが破損すると、異音や振動が発生します。最悪の場合、走行中にホイールが外れてしまう恐れもあります。
ハブの損傷が進むと、交換修理が必要になり、高額な修理代がかかることになります。
このようにホイール締め付けトルクは、車両の安全運転や部品の長期信頼性を左右する、非常に重要な項目なのです。
ホイール締め付けトルクの適切な管理方法
ホイール締め付けトルクを適切に管理する方法を説明します。安全運転と車両の長寿命化のために、これらの点に気をつけましょう。
①定期的なトルク値チェック
ホイール締め付けトルクの値は、定期的にチェックすることが大切です。メーカー推奨値からの緩みや増しつつあれば、再度適切な値に締め直す必要があります。
- 1000km走行ごと
- 3ヶ月ごと
- タイヤ交換後
- 長距離ドライブの前後
ある程度の目安を決めてチェックしようね!
チェックの際は、トルクレンチを使い、指定のトルク値になっているかを確認します。緩んでいれば、規定値まで増し締めを行います。
②トルクレンチの正しい使用方法
トルクレンチは、非常に精度の高い測定機器です。正しい方法で使用しないと、適切なトルクで締め付けられません。
トルクレンチの使い方のポイント
- ナットに対して真っ直ぐ当てるようにする
- 徐々に力を入れながら、ゆっくりとレンチを回す
- 規定のトルク値に達したら、すぐに止める
- 規定値を超えないよう十分注意する
- 使用後は必ずレンチをゼロ位置に戻す
間違った使い方をすると、指定外のトルクで締め付けてしまう可能性があります。そうなると先ほど説明したホイール外れや部品破損のリスクにつながりかねません。
正しい取り扱い方法を守り、トルクレンチを大切に扱うことが重要なのです。
トルクレンチの種類と選び方
トルクレンチには、様々な種類があり、用途に合わせて適切なタイプを選ぶ必要があります。
種類 | 特徴 | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|
シグナル式プレセット型 | あらかじめトルク値を設定し、規定値に達すると”カチッ”と音がする | 規定トルク値に達したことが音で分かりやすい | 目視でトルク値を確認できない |
シグナル式単能型 | あらかじめトルク値を設定し、規定値に達すると”カチッ”と音がする | 安価で導入コストが低い | 目視でトルク値を確認できない |
直読式デジタル型 | デジタル表示でトルク値を確認できる | 高精度で作業者の誤差が少ない、検査・測定に適している | 高価で導入コストが高い |
直読式ダイヤル型 | ダイヤル目盛りでトルク値を確認できる | 連続作業に適している | 作業者の目視誤差が生じる可能性がある |
直読式プレート型 | プレート目盛りでトルク値を確認できる | 安価で導入コストが低い | 作業者の目視誤差が生じる可能性が高い |
トルクレンチは高価な測定機器です。正しくメンテナンスを行わないと、精度が次第に低下してしまいます。
- 定期的な再校正を必ず行う(2年に1回が目安)
- 落とすなどの強い衝撃は避ける
- メンテナンス方法はメーカーの指示に従う
トラブル防止のためにも、必要に応じて適切なタイプを選び、しっかりとメンテナンスしていきましょう。
トルクレンチは、自動車の安全運転に必須の道具です。
ホイール締め付けトルクに関するQ&A
ホイール締め付けトルクに関してよくある質問への回答を交えながら、重要ポイントをまとめます。
まとめ|ホイール締め付けトルク一覧表の重要性
ホイール締め付けトルクを適切に管理することは、安全運転と車両の長寿命化のために欠かせません。
規定のトルク値を守り、正しい管理方法を実践することが、安全運転を続けるために何より大切なポイントといえるでしょう。
- 適正なトルクで締め付けることが安全運転と部品の長寿命化につながる
- 弱すぎれば重大事故の危険、強すぎれば部品破損のリスクがある
- 定期的なトルク確認と、トルクレンチの適切な使用が欠かせない
ホイール締め付けに関する安全性と信頼性の高い情報を参考にすることが大切です。
ホイールナットの締め付けトルクを確認する方法は、以下の通りです。
- 車の説明書を確認する
- メーカーやディーラーに確認する
- 社外ホイールは製造・販売元に確認する
これらの方法で、ホイールナットの締め付けトルクを正しく確認することが大切です。
規定トルクを守って、安全運転を心がけましょう!